代表からの挨拶

このたび、500年先を見据えた超長期的事業プロジェクト「たち風プロジェクト」を開始いたすことになりました。
「たち風プロジェクト」とは、古の武将が有していた太刀のように時に強く激しくありながら、大地を渡る風のように万物を優しく包み込むイメージの事業プランです。

日々慌ただしく、ひたすら「今」を競う生き方を強いられ、先が見えにくい今の時代には、100年、200年もの先を見渡し、目先の利益にとらわれない思考や生き方こそが求められているのではないかと考えます。
未だコロナの収束も見通せない昨秋のある日、わが故郷の阿波の脇町のうだつの町並みの人ひとりいない通りに立っていて、ふと心に湧きたったのが、この事業構想です。

ご存知のように脇町は江戸時代より藍の交易で栄えた町ですが、さらに昔にさかのぼった時期に、吉野川や内海を利用して近畿に進出、かの織田信長より先に実際的に天下を治めた素晴らしい先人たちがいたという事実を私はこの年になるまで知りませんでした。そして、調べれば調べるほど、この時代の歴史に心動かされました。500年前の話です。

これまで注目されることのなかったけれども、当時の先端を歩んでいた先人たちが残してくれた歴史的文化的遺産をこれからも先に継承し、また今の私たちがなしていることも未来に伝えていくための事業プロジェクトを立ち上げさせていただくことになった次第です。そのプロジェクトが2022年2月22日にめでたくスタートしました。

ぜひ、皆さま方とともにこの熱い思いを共有させていただきながら、私たちの子・孫のまだ先にある未来を目指して挑戦して参りたいと存じますので、何卒よろしくお願い申し上げます。

代表 三谷 博明